夫婦愛の暖かな風。

原因不明の欝に襲われて、どうしようもなく泣いてしまった。隣にいた彼氏は、突然のことに困っていた。
本質的な部分で報われないこと、救われないこと。例え話も甘い慰めも、哀しく聞こえる。
どうすればいいんだ。どうしようもないんだ。
何センチ、何ミリと近づこうが、一体にならない限りは駄目なんだ。もはや【彼氏】とか【彼女】とか【結婚】なんて、一緒なんだ、結局。安心なんてあるわけがない。
アルコールでおかしくなった脳味噌を、ぐちゃぐちゃ潰して。気が狂って。相手にされなくなったら、飛び下りたり吊りさがったりすればいい。

21回目の誕生日の朝に彼女は死んだし、フィオナアップルが鳴り響く地下鉄に21歳の彼女は身を投げたんだ。

水曜日生まれの私はやはり、悲しみいっぱいの子供なんだ。
見放して見放される…